2017年11月28日火曜日

破壊して蘇生する

京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リフォーム・古民家改修を行う工務店 一級建築士事務所





解体すればするほど直したくなる箇所が出てきてます。
土壁をばらすという判断をすると、土壁がばれた後の柱の蟻の害などが出てきて
柱を付け替えるという方向になるんですね


思ったより劣化があったのでジャッキが足りず、新調のジャッキが活躍してます。
ルーキーも加わり、ジャッキのオールスター戦となっております。

着工して2か月ほど経ちますが、建築というより破壊という方向に進んでます。
何か月もかかって、丁寧に原形をどどめないほど破壊します。
スケルトンリノベの面白さはここです。
何か月もかかって垂直と水平を直しながら丁寧に壊していくんですね。
上記の床柱は、土台から上に3尺1寸6分にプロットした基準のラインから構造が
3厘から5厘(1mmから1.5mm程度)下がっているという意味で、レーザーレベルの技術のおかげでバッチリ合わせていくことができます。


まず屋根をおろして重さを取り除いて、荷重がとれたところで仮の筋交で補強しながら壁を壊す、壁をこわしたら建物をジャッキアップして、基礎を壊す。
そこでようやく足元の土台を壊して、ようやく足元から新設していくという工程です。



結局どこを残したんですか?と聞かれそうですが、実際のスケルトンリノベの仕事は古材を生かすというイメージよりも、もともとあった像を再現する感じです。 










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