内部解体工事が進んでおります。
80年、封印されていたごろんぼが「あらわし」になりました。
どうでも良いですが、建築をやっている人により「あらわし」の表記が違います。
現し
表わし
顕わし
露し
こういう伝統木造の場合はもともとあったものが見えてくるので、出現という感じで
「現し」のイメージです。漢字によりイメージは変わりますね。
屋根の荷重を支える太鼓梁(ゴロンボ)
カウント(耐力があると見做す)される準耐力壁も梁まで到達していないので、数値上は0カウントになりますが、実際は台風や地震にも耐えてきたので効いているのでしょう。
梁の上に屋根荷重のかかっている管柱が載っていてその下に斜めの火打ち梁がごっつい丸太でかかってます。
あまり遭遇したことのない組み方ですが、木造はえてしてこんな感じの曖昧系の構造です。
構造解析してみてもRC(鉄筋コンクリート)や鉄骨造のように、柱と梁などの接合部が評価しにくく、結局いまひとつ判らないので、なんだかんだ言って壁の量で評価するのが最も適切とされます。梁まで到達していない準耐力壁も、数値には出ないけれども実際は効いていると思います。
限界耐力計算でというと何やら難しそうですが、建物の重量を拾い出して、
重量に力が作用するとして、それに見合った壁をバランスよく配置するというシンプルな感じです。
机上の計算よりも、現場でいかに土壁を効かすかが最も重要になります。
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