2017年7月29日土曜日

鹿王院の家 型枠脱型

京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リフォーム・古民家改修を行う工務店 一級建築士事務所


蝉しぐれの中、嵐山と鎮守の森?を借景にする鹿王院の家 




上棟を控え型枠脱型を行いました。

型枠大工の手によらず、基礎屋による杉板型枠の化粧仕上げ



杉板の灰汁も下拵えの甲斐あってほとんど出てないですね。

狙い通り、杉板の冬目と夏目がはっきり出てます。

後は、左官屋が「型枠の筋が出てしまってたんでつるつるに仕上げときましたし!」という建築現場あるある がないように監視するのみです。








2017年7月25日火曜日

卍組トラスの家

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玄関枠廻りの刻み 喜寿を迎える大工歴60年の濱砂棟梁の技
棟梁とは東山の家から仕事をしています。
10代で京都の大工に弟子入りした宮崎出身 酒が飲めない九州男児


材料は京都北山の檜  外部の材料はヒバか檜を用います。



バルコニーに面する開口部 取りを務める部位の刻みは親方です




2017年7月21日金曜日

卍組トラスの家

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棟違いの屋根の隙間からハイサイドライトを取り入れる構成で木組みをしました。
10m長尺の杉の梁を入れたことで構造上の強さの要求が直接、意匠上に明快に表わされることを意図してます。


これはサッシ嵌め殺し窓が入った状態のハイサイドライトです。梁間から空へと連続していきます。



2017年7月20日木曜日

卍組トラスの家

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軒先のガラス工事を行っています。




ベランダにウッドデッキを2階のフロアレベルと同じ高さで仕上げて半戸外のような
空間を作ります。
雨が降っていてもベランダに出れるように軒先に飛散防止の合わせガラスを施工します。
ハンモックを吊るなど半戸外を楽しめそうです。





杉の梁の上に5mmのバックアップ材を施工し、継ぎ目をシール防水します。
軒先にステンレスの留め具を施工して固定して仕上がりです。






2017年7月19日水曜日

建具と開口部

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四季により変わる玄関の開口部
玄関には切り取る開口部以外の光は入れません。
絞ることで緑も鮮やかになるようです。SCLの襖は絵描きさんによる現代版鳥獣戯画です。
現場で描いてもらいました。






和室の開口部の納まり SOL究極の納まりです。
風雨にさらされる敷居等はヒバやベイマツピーラーなど木材を選択します。
この住宅では、柿渋を塗布しております。
大体はキシラデコールやオスモなどを塗ることが多いです。



一見、外部からは嵌め殺し窓に見えますが、壁の内部に外から 網戸・框戸(ペアガラス)・障子の三種の神器が納まります。






これは框戸が納まった状態ですが嵌め殺し窓のように外部を切り取ります。
隠し框という手法です。


開口部は外と内部をつなぐ装置なので慎重に設計したいところです。




八角梁の家 塗装工事

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リノベーションも外装工事に入りました。
塗装業者と色の打ち合わせを行います。
微妙な色の調整は現場の太陽光のもとで行います。



今回はリノベーションですがスケルトン(骨組み)まで解体して屋根も外壁もサッシも全て
新調しました。
塗装で塗り壁仕上げを行います。

2017年7月13日木曜日

鹿王院の家

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嵯峨は鹿王院の家

全体のプロポーションの検討と、構造上の無理がないかの確認を軸組検討と合わせ行っていきます。



耐力壁線を囲う軸組が適切かの検討を行います。

鹿王院の家にはトップライトが二か所ありますが、昨今のゲリラ豪雨対策は念を入れて
施工します。

これは卍組トラスの家のトップライトの防水工事です。
板金縦ハゼ工法だと、水がきれいに走り雨仕舞は良いのですが、トップライトはそれをせき止めるかたちになるので、縦ハゼを手前で止めて水がプールにならないようにします。

防水ブチルによる防水工事

トップライト廻りの板金仕舞





水上から縦ハゼをつたう雨水がトップライトでせき止められないように仕舞をします。




古民家改修 構造検討

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古民家を旧来の姿をそのままに耐震性の向上を図りながら改修できないかというご計画の中、
床下の点検を行いました。
束石に石端建てで納まっている部分と


基礎(おそらく無筋コンクリート)の部分が見受けられます。

基礎の確認と腐朽や蟻害などの生物劣化の程度を確認していきます。
実際の施工の段階では、白蟻(termite)のT1からT3という蟻害の程度に応じて
部材に記していき、改修を行います。蟻道を調べて白蟻がライブ(今もいる)かどうかも
調べます。 

腐朽(deterioration)のD1からD3で普及の程度も記しておきます。
こうしておくと改修の際に施工の計画が立てやすいです。


構造計画としては土壁の壁量を単純化した模型などで検討を進めます。
土壁が実際に効いているか否かは別としてまずは手がかりから始めます。
そこから実際の施工の段階で土壁とそれを囲う梁と柱の接合部を評価して
補強を行います。
とりわけ伝統工法の場合は重要な地業(基礎等の地盤と建物が載る足元)をまず
評価して、必要に応じて耐力壁の部分に基礎を新設し、地震力への抵抗の計画を
つくっていきます。
限界耐力計算等の手法で倒壊しない限界耐力をを目指して、壁量を増やし、既存の土壁を
耐力を発揮できる状態に補強するというルートです。



庭へ向かって開放性の高いPLANなので、格子耐力壁や貫といった伝統工法の抵抗要素で
構成することで視線が抜けつつ、耐震性を飛躍的に向上させることを狙います。



2017年7月11日火曜日

卍組トラスの家

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軒先は内樋で納めます。
内樋の板金工事です。

樋の勾配は通常は1/200程度なのですが、内樋なので1/50勾配で施工します。
5mで10センチ程度の勾配になる計算です。


内樋の下地にもルーフィングを廻します



開口部の納まりの検討
隠し框で納める開口部の納まりです。
バルコニーに面する窓を綺麗にする工夫です。
内樋の軒先と同様 防水と意匠とのせめぎ合いですが、ここは重要な部分です。










2017年7月10日月曜日

鹿王院の家

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嵯峨で施工中の現場


ベースの型枠が設置されていきます。



本日は、杉板の型枠工事の打ち合わせです。
コンクリート打設の際に杉板を設置しておき型枠をばらしたときに下のような自然の杉板の模様をつける狙いです。
基礎の巾木(地面から30センチ程度見える外壁との間の部分)に模様を付けます。

            
施工法を考えていくと基礎工事と絡めていくと意外と問題が多々ありクリアしなければなりません。
本来はRC(鉄筋コンクリート)の型枠大工さんの専門分野で基礎屋さんは慣れていません。
鋼製の型枠では施工が不可の為、木製の型枠に杉板を張り付けたものを基礎屋さんの倉庫で組んで、杉板から灰汁が出る為、あらかじめモルタルを塗布してから流すなど結構工程が要りそうです。
型枠大工を連れてくるとすごいコストになるので
今回は基礎屋さんで何とかやりきろうという計画なのです。

お施主さんからはなんちゃってでいいんでと言って頂けているのですが、
そこそこ狙いたいところです。
型枠に使う杉板は浮造りと呼ばれる硬い冬目と柔らかい夏目に
凹凸差を付けたものを使って模様を付けます。 
杉板にサンダーのブラシなどをかけて浮造りを作ります。
基礎型枠脱型の時にどんな感じで上がるか楽しみです。





2017年7月4日火曜日

竣工後メンテ

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竣工後メンテにお邪魔しました。

梅雨の最中、雨で芝生が青々としてますね



東濃檜の壁 
信楽焼きの窯元で打ち合わせし、焼き上げた信楽焼の浴槽は熱が冷めにくく良いようです。

 
洗面脱衣室から浴室  

基礎配筋

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鉄筋工による基礎配筋工事が進んでいます。基礎屋さんが掘方を行い、鉄筋工が配筋をして、
型枠工事は基礎屋さんが行うという業種分けです。

SOLでは全棟で地盤保証を付けており、地盤調査結果によって地盤の突き固め等を行います。



本件ではランマーという機械で突き固めを行って所定の地盤強度を確保しました。