2022年10月20日木曜日

再生の家   家をこぼつ

 京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リノベーション・古民家改修を行う設計事務所 一級建築士事務所



旗竿敷地の町家 スケルトンリノベーション

まずは破壊から   とことん骨組みのみ残してこわします

業界用語なんですかね  

こぼち「毀ち」「壊ち」;こっちの業界では解体の事は「こぼち」といいます

古語の「殷つ(こほつ・こぼつ)」に由来するそうです




解体屋さんに大工さんと同じ図面を渡して残すところと壊すところを共有します


解体の職人さんにより順調にこぼちが進んで


床板も取っ払って


外部の土壁だけ残してきれいに骨組みだけになりました
見事ですね




2022年10月10日月曜日

再生の家

 京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リノベーション・古民家改修を行う設計事務所 一級建築士事務所



旗竿敷地の町家 スケルトンリノベーション

この住宅は隣地の旧家を背景に裏庭のモミジがみごとなシンボルツリーとなっております

春夏秋冬を映すモミジのお庭を綺麗に切り取りたいところです



乱調かつ不定期の当ブログをお施主さんがなんと全て読破頂いたということでまことに有難いことです

鳥居本の家や東山の家のピクチャーウィンドウの納まりに共感頂いたとのこと

東山の家の開口部


鳥居本の家の開口部

モミジの庭を切り取る使命を仰せつかった以上は気合が入ります




2022年10月6日木曜日

再生の家

 京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リノベーション・古民家改修を行う設計事務所 一級建築士事務所




急こう配の階段を上がると


正に旗竿敷地の真骨頂

一気に視界が抜けていきます

  


外観がない家とも言えます

石井修という建築家の(1922-2007)「建物に外観はいらない」は有名ですが 

空間体験のみという構成ですね

ソトに閉じてウチにひらく構成

安藤忠雄さんの建築も地下であったり外観よりも空間体験なのかもしれませんね







2022年10月4日火曜日

再生の家

 京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リノベーション・古民家改修を行う工務店 一級建築士事務所


旗竿敷地の町家  スケルトンリノベーション


旗竿敷地は2m道路に面していない場合は原則、新築や増築などの建築行為ができないので

リノベーションを行うことになります

細い路地を抜けて薄暗い玄関を抜けると光の裏庭がひらかれております


こんな感じ


もはや完成された影と光

手を加えるのも憚られる和の表現ですね 
ここから先人の住まいの知恵にリスペクトし陰影を残しつつ、ご用途に合った形にリノベーションをしていきます




2022年10月3日月曜日

再生の家

 京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リノベーション・古民家改修を行う設計事務所 一級建築士事務所


コロナ禍の中、乱高下する建築資材も徐々に落ち着きをとりもどしたところで・・


満を持して町家の全面スケルトン改修始動します

京都は旧市街地美観地区  ご縁を頂いたご夫婦の為の専用住宅






京都ならではの細い路地奥に佇む築70年以上の町家です

いわゆる旗竿敷地    旗みたいなかたち



建物を建てるには原則2m以上 道路に面していなければなりませんが京都にはたくさんこういう形状の旗竿敷地があります。路地奥を抜けると全くオモテとは異質の空間が拡がっていたりと独特の街並みがあります

旗竿敷地は個人住宅としてのプライバシーとオモテの道との距離感がおもしろいですね 

当物件も匠の技いよいよ冴えわたるトミー棟梁(←技と反比例して謙虚さも増し増し)により息吹を吹き込もうという作戦です  乞うご期待