2019年2月28日木曜日

大黒柱をめぐる家

京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リフォーム・古民家改修を行う工務店 一級建築士事務所

上棟日に向け滑走路に入った現場

大黒柱の墨付け~刻み工程

じきに傘寿をむかえる棟梁ハマさんによるいぶし銀の刻み
不世出の欅の大黒柱 尺二寸1分5厘(365mm)  
武器商人のような建材屋  松ちゃんの仲買による

樹齢が軽く棟梁の年齢を越えます  100年から200年


欅(ケヤキ);日本古来の広葉樹  
 
比重0.7以上で硬度がありながら加工性に優れるという相いれない性質を併せ持つ 

清水の舞台の柱に使われている



この大黒柱がレベル差のついた田の字PLANの原点となり建具の競演と共に空間を分けます




2019年2月2日土曜日

そとん壁と和瓦の家

京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リフォーム・古民家改修を行う工務店 一級建築士事務所



そとん壁と和瓦の家  寄棟屋根の手刻み




トミーの手刻みにより寄棟屋根が姿をあらわしました



吸い込まれるように各メンバーがおさまっていきます


甲賀市の低温乾燥材 数年の天然乾燥+低温乾燥による表情です

この住宅は建築主のご厚意により、
実際のスケール感、構造材の表情など建築中の見学をして頂けます。





2019年2月1日金曜日

そとん壁と和瓦の家 隅木 手刻み

京都で注文住宅・木造住宅・木造建築・町家・数寄屋建築等の新築・リフォーム・古民家改修を行う工務店 一級建築士事務所


寄棟屋根の角の部分 45度の隅木の手刻みです
棒隅のさしがねによる墨付けの検討を行います。




隅木を刻む前に現場で墨付けのサンプルを作って確認です。



隅木は45°の為他の平行垂木と軒先を合わせるには底辺が√2倍になるので、
そこの刻みが非常にややこしいんです
また平行垂木の成が9寸(270mm)で隅木が尺2寸(360mm)の為その分隅木を沈めながら
90度の桁に食いつかせるわけです。大工の技術は奥が深い
さしがね術 図解 より抜粋
誰が考えたんでしょうか さしがね一本で三次元を作っていくんですね
表は普通の㎜単位で裏がその√2倍の裏目です。




無事墨付けと刻みが終わって 流石トミーの技が冴えます

おさまりました 甲賀市の低温乾燥の杉 非常に綺麗な材料です

上から見ると45°の部材(隅木)です



配付垂木を隅木に接合してあらわしの化粧屋根が出来ていきます