2015年4月29日水曜日

聴竹居

京都で木造住宅・店舗等の設計施工を行う建築設計事務所である弊社での一コマ

現在一般公開されている藤井厚二の第五号実験住宅なる聴竹居に触れる機会を得ました。
藤井厚二は京都帝大で教鞭をとりつつ自邸にて実験的な試みをリアルに建築表現として行い、1世紀ほど前の当時においては先進的であった環境負荷が低く、地熱、太陽熱の利用等、パッシブ的な思想や宮大工のハネギといった構造的な試みを行いその時代を突き抜けた特異な建築家として位置づけられています。
日本の名作住宅は大抵天井高が低いことが多いのですが、聴竹居においては和室を8尺(2400)とし、
居間を9尺(2700)と設定されておりそれが意外と間延びせず、いい空間のたまりを構成しています。
和室を8尺とした理由は、和室を西洋の椅子式の高さとそろえる為、居間より1尺(300)あげる事で、当時の西洋居住文化を日本の文脈の中で再構成したという事のようです。
本日は晴天に恵まれ、新緑の中でモダニズムの夢と呼ばれる建築に浴しました。


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